内受容感覚,身体 (内部) 感覚に関する尺度

いろいろあって,内受容感覚や身体感覚に関する尺度を調べました  (といっても,後者については内受容感覚が絡んでいるものに限定していますが…)。
せっかくなので,ここにざっくりとまとめておきます。
(
調べきれていないと思うので,もしここに書かれていないおすすめの尺度などありましたら,お教えいただけると嬉しいです!)

◆MAIA
・Multidimensional Assessment of Interoceptive Awareness
・身体感覚,内受容感覚について,気づきや注意制御,信頼などの観点から多次元的に測定する尺度
Shoji, M., Mehling, W. E., Hautzinger, M., & Herbert, B. M. (2018). Investigating multidimensional interoceptive awareness in a Japanese population: Validation of the Japanese MAIA-J. Frontiers in Psychology, 9.

◆APQ
autonomic perception questionnaire (自律系知覚質問紙)
・身体部位ごとに感覚の変化 (e.g., 頭に血が昇る) の程度を尋ねる尺度
寺井堅祐・反中亜弓・梅沢章男 (2014). 快および不快情動における身体知覚の変化. バイオフィードバック研究, 41(2), 77-83.

◆SSAS
Somatosensory Amplification Scale (身体感覚増幅尺度)
・身体感覚増幅,すなわち身体感覚に過度に注意を向け,実際以上に脅威的に捉える傾向を測定する尺度
中尾睦宏・熊野宏昭・久保木富房 (2001). 身体感覚増幅尺度日本語版の信頼性・妥当性の検討: 心身症患者への臨床的応用について. 心身医学, 41, 539-547.
高柳伸哉・藤生英行 (2006). 身体感覚増幅とストレス反応が心気症傾向に及ぼす影響. 健康心理学研究, 19, 20-28.

からだとの関係性尺度
・自身の身体を信頼しているか,そして自分の身体に注意を向けるかどうかについて測定する尺度
・小田真二 2005(?) 身体感覚の自覚と適応感との関連 

身体感覚,および身体感覚への態度尺度
・ネガティブ感情喚起場面を想起させ,そのときの身体感覚について尋ねた (e.g., 体が緊張する)。その後,身体感覚の強度や拒否感,切り替え可能性について尋ねている。
小澤永治 (2012). 児童期・青年期の身体感覚に関する発達的変化と臨床心理学的援助の検討発達研究: 発達科学研究教育センター紀要26, 25-37.

身体感覚受容感尺度
・自分の身体についてどのように感じているか,特に,身体感覚を肯定的に受容できているかについて検討するために作成された尺度
田所まり子 (2009). 身体感覚受容感尺度作成の試み. 健康心理学研究, 22, 44-51.

満腹感に関する内臓感覚表現尺度
中島佳緒里・櫻井優太・清水遵 (2009). 大学生における満腹感に関する内臓感覚表現尺度の作成. 日本食生活学会誌, 19, 325-333.

◆BPQ
・Body Perception Questionnaire
→ 論文アクセプトされました (2020.11現在印刷中)

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