◆第3回

・開催日時:2019.3.20 13時から
・時間:質疑含めて,1時間30分から2時間程度の予定です
・開催場所:広島大学 東広島キャンパス 教育学部 B313

・ご質問,ご要望などは小林 (rkoba1993 [@] hiroshima-u.ac.jp) までご連絡ください

発表内容

小林 亮太 (認知研 D1):感情制御とマインドフルネスの結びつきについて
- 感情制御,マインドフルネスともにネガティブ感情の低減や精神的健康の促進という点で注目を集めている。しかし,この2つの関係性についての研究はあまり多くはない。Handbookの32章 (Farb et al 2013) では,感情制御のプロセスモデルにマインドフルネスを落とし込もうとする取り組みが述べられている。今回はこの32章に基づき発表を行う。

李 受珉 (社会研 M2):貧困について考えるー感情制御の視点からー
- 社会経済的地位の低い人々つまり,貧困である人々は,自らコントロールできない様々な逆境に直面しながら,生活に苦しんでいる。しかし,日本では生活保護をはじめとする経済支援は行われているものの,他の先進国 (OECD)とは異なり,貧困家庭の実質的な救済に至っていないという現状がある。この問題に関して,shift-and-persist strategies (S-P)が解決の鍵になる可能性が報告されている。本発表では,(1)Handbook of emotion regulationの34章を紹介した上で,(2)社会経済的地位の低い人々に対するS-Pの効果についての研究事例を紹介する。

本多 樹 (認知研):感情制御と内受容感覚の結びつきについて
- 身体内部環境に対する感覚として内受容感覚があり,古くはJames (1884) らの抹消起源説により感情体験の基盤を成すものとして捉えられている。近年においては,内受容感覚に対する鋭敏さが,感情制御を行う傾向や能力に関連することが明らかにされている。本発表では,これら先行研究に基づき,感情制御と内受容感覚の結びつきについて紹介する

 

学部生さんやこれまで感情制御勉強会に参加したことがない方へ

・ふんわりと感情や感情制御について知ってもらったり,議論をできればと思い,この会を企画しています。
・学部2年生,3年生の方でもわかるようにできる限りわかりやすい発表を心がけますので,もし興味があればぜひ参加してみてください

 

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